
ドラム式洗濯機の掃除に重曹・クエン酸は使える?注意点をプロが解説
2026年08月13日 14:23
「ドラム式洗濯機を重曹で掃除しても大丈夫?」
「クエン酸を使えば、臭いや汚れもきれいになる?」
重曹やクエン酸は、キッチンや浴室などの掃除でよく使われるため、ドラム式洗濯機の掃除にも使いたいと考える方は多いと思います。
しかし、家庭の掃除で便利だからといって、ドラム式洗濯機にも自由に使ってよいとは限りません。
洗濯機は水を使う家電でありながら、内部にはゴム・樹脂・金属・電装部品など、さまざまな素材や部品が使われています。
自己判断で重曹やクエン酸を大量に使用すると、溶け残りや部品への影響など、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
今回は、清掃歴13年以上の「そうじ屋くま」が、ドラム式洗濯機の掃除に重曹・クエン酸を使うときの注意点と、安全なお手入れ方法について解説します。
結論|重曹・クエン酸は自己判断で使わないほうが安心
最初に結論からお伝えすると、ドラム式洗濯機に重曹やクエン酸を使用したい場合は、必ず使用している洗濯機の取扱説明書を確認してください。
メーカーや機種によって、
使用できる洗浄剤
使用できない洗浄剤
洗濯槽のお手入れ方法
使用量
洗浄コース
などが異なります。
「掃除によく使われているから大丈夫だろう」と自己判断で入れるのはおすすめしません。
特に、洗濯槽へ大量の重曹やクエン酸を投入して運転する方法には注意が必要です。
そもそも重曹とは?
重曹は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる弱アルカリ性の物質です。
家庭では、
キッチンの油汚れ
皮脂汚れ
臭い対策
などに使われることがあります。
比較的身近な掃除用品ですが、ドラム式洗濯機専用の洗浄剤ではありません。
ここを間違えないことが大切です。
ドラム式洗濯機に重曹を使うときの注意点
重曹にはいくつか注意したいポイントがあります。
① 水に溶け残る可能性がある
重曹は使用量や水温などによっては、完全に溶けきらずに残る可能性があります。
ドラム式洗濯機には、
排水フィルター
排水ホース
排水ポンプ
内部の配管
などがあります。
大量の重曹を使用して溶け残った場合、こうした場所へ流れ込む可能性があります。
「たくさん入れれば、その分きれいになる」というものではありません。
② 排水経路への影響に注意
溶け残った重曹や剥がれた汚れなどが排水経路へ流れることで、詰まりなどのトラブルにつながる可能性も考えられます。
特に普段から排水フィルターにゴミが溜まっている洗濯機では注意が必要です。
③ メーカーが推奨していない場合がある
最も重要なのはここです。
洗濯機メーカーでは、洗濯槽のお手入れについて指定のクリーナーや方法を案内している場合があります。
そのため、インターネットで紹介されている方法よりも、自分が使っている機種の取扱説明書を優先してください。
クエン酸とは?
クエン酸は酸性の性質を持ち、水垢などのアルカリ性の汚れに使われることがある掃除用品です。
例えば、
蛇口まわりの水垢
浴室の水垢
電気ケトルなどのお手入れ
で使われることがあります。
ただし、こちらも重曹と同様に、ドラム式洗濯機専用の洗浄剤ではありません。
ドラム式洗濯機にクエン酸を使うときの注意点
クエン酸も「自然由来だから安心」と考えず、使用には注意が必要です。
① 金属部品への影響
クエン酸は酸性です。
洗濯機内部にはさまざまな金属部品が使用されているため、濃度や使用方法によっては部品へ影響を与える可能性があります。
メーカーが使用を推奨していない場合は、自己判断で使用しないようにしましょう。
② ゴムや樹脂などへの影響も確認する
ドラム式洗濯機には、扉のゴムパッキンをはじめ、さまざまな素材が使用されています。
洗浄剤との相性によっては劣化につながる可能性があるため、取扱説明書に記載されている方法を守ることが重要です。
③ 「臭いがするからクエン酸」は原因が違うことも
ドラム式洗濯機から嫌な臭いがすると、
「クエン酸を入れれば消臭できるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、臭いの原因は、
ゴムパッキンの汚れ
排水フィルター
排水口
排水ホース
洗剤・柔軟剤の残り
洗濯槽内部
乾燥経路
などさまざまです。
原因を確認せずクエン酸を入れても、根本的な解決にならない場合があります。
重曹とクエン酸を混ぜれば汚れが落ちる?
掃除方法として、
「重曹とクエン酸を混ぜて発泡させる」
という方法を見たことがある方もいるでしょう。
確かに両者を混ぜると泡が発生します。
しかし、泡が出ることと、洗濯機内部の汚れが効果的に落ちることは別の話です。
洗濯機の内部構造は複雑で、泡が発生したからといって乾燥経路や洗濯槽の裏側に蓄積したホコリ・汚れまできれいになるわけではありません。
メーカーが推奨していない場合は、重曹とクエン酸を混ぜて洗濯機へ投入する方法は避けたほうが安心です。
特に注意!塩素系製品と酸性タイプは混ぜない
洗濯槽クリーナーなどには、塩素系の製品があります。
塩素系製品と酸性タイプの製品を混ぜることは絶対に避けてください。
有害なガスが発生する危険があります。
「重曹やクエン酸で掃除したあとに、さらに別のクリーナーを入れてきれいにしよう」
と、複数の洗浄剤を自己判断で続けて使用するのもおすすめできません。
洗浄剤は、メーカーや商品の使用方法を必ず守って使用してください。
洗濯槽の掃除には何を使えばいい?
基本的には、洗濯機メーカーが推奨している洗濯槽クリーナーやお手入れ方法を使用するのがおすすめです。
ドラム式洗濯機には「槽洗浄コース」が搭載されている機種もあります。
取扱説明書には、
使用できるクリーナー
使用量
槽洗浄コースの使い方
お手入れ頻度
などが記載されています。
自己流の方法ではなく、まずメーカーの方法を確認しましょう。
重曹・クエン酸を使わなくてもできる日常のお手入れ
ドラム式洗濯機をきれいに保つために、特別な洗剤を毎回使う必要はありません。
日頃のお手入れで重要なのは、汚れを溜めないことです。
乾燥フィルター
乾燥機能を使用するとホコリが溜まりやすいため、メーカー指定の頻度で掃除しましょう。
排水フィルター
糸くず・髪の毛・ゴミなどが溜まります。
詰まる前に定期的に取り除くことが大切です。
ゴムパッキン
ホコリや水分が残りやすい場所です。
柔らかい布などで優しく拭き取ります。
洗剤投入口
洗剤や柔軟剤の固まり、ヌメリなどがないか確認しましょう。
洗濯槽
メーカー指定の方法で定期的に槽洗浄を行います。
市販の洗濯槽クリーナーなら何でも使える?
「洗濯槽クリーナー」と書いてあれば、何でも使用できるわけではありません。
購入する際は、ドラム式洗濯機に対応している製品かどうかを確認してください。
また、使用量も重要です。
「汚れているから2倍入れよう」
という使い方は避け、商品の表示や洗濯機メーカーの指示に従いましょう。
洗濯槽クリーナーでは取れない汚れもある
洗濯槽クリーナーは、日常的なメンテナンスとして便利です。
しかし、ドラム式洗濯機内部に溜まるすべての汚れを取り除けるわけではありません。
特に乾燥機能を使用するドラム式洗濯機では、衣類から出た細かなホコリが、
乾燥経路
ファン周辺
ドラム周辺
その他の内部
などに蓄積することがあります。
こうした物理的に大量に詰まったホコリは、洗濯槽クリーナーを入れるだけでは取り除けない場合があります。
乾燥時間が長い場合は重曹やクエン酸では解決しないことも
「最近、乾燥時間が長くなったから重曹で掃除してみよう」
という方もいるかもしれません。
しかし、乾燥時間が長くなる原因として多いのが、乾燥経路などに蓄積したホコリです。
例えば、
以前より乾燥に時間がかかる
乾燥がなかなか終わらない
洗濯物が湿っている
乾燥フィルターを掃除しても改善しない
といった症状がある場合は、内部にホコリが蓄積している可能性があります。
この場合、重曹やクエン酸を洗濯槽へ入れても、乾燥経路のホコリを物理的に取り除くことはできません。
また、乾燥不良は機械部分の経年劣化や故障が原因の場合もあります。
こんな場合はプロのクリーニングを検討
自分でお手入れできる場所を掃除しても、
乾燥時間が長い
洗濯物が乾ききらない
生乾きの臭いが気になる
内部に大量のホコリが見える
数年間、内部クリーニングをしていない
という場合は、プロによる内部クリーニングを検討してみてもよいでしょう。
ただし、クリーニングは修理ではありません。
エラー・異音・水漏れなどがある場合は、機械的な故障の可能性もあるため、メーカーへの相談が必要なケースもあります。
そうじ屋くまのドラム式洗濯機クリーニング
「そうじ屋くま」では、普段のお手入れでは届きにくいドラム式洗濯機内部のクリーニングを行っています。
基本的にドラム本体は取り外さず、必要な部品を分解し、内部に蓄積したホコリや汚れを専用の洗浄機で高圧洗浄します。
清掃歴13年以上の代表本人が、一台一台丁寧に作業いたします。
料金
ドラム式洗濯機クリーニング:25,800円(税込)
排水口クリーニング:+3,000円
排水ホースクリーニング:+3,000円
洗濯パン:+3,000円
防カビ施工:+3,000円
作業時間は約2.5〜3.5時間が目安です。
対応メーカー・機種には条件がありますので、ご依頼前にメーカー名・型番をご確認ください。
まとめ|重曹・クエン酸より「メーカー指定のお手入れ」が基本
重曹やクエン酸は家庭の掃除では便利ですが、ドラム式洗濯機専用の洗浄剤ではありません。
「ナチュラルな掃除用品だから安全」と考えて、自己判断で大量に使用するのは避けましょう。
ポイントは、
まず取扱説明書を確認する
メーカー指定のお手入れ方法を優先する
重曹・クエン酸を大量に投入しない
洗剤を自己流で混ぜない
ドラム式対応の洗濯槽クリーナーを選ぶ
フィルターやゴムパッキンなどをこまめに掃除する
手の届かない内部は無理に掃除しない
ことです。
特に、塩素系製品と酸性タイプの製品は絶対に混ぜないでください。
そして、乾燥時間が長い・内部に大量のホコリがあるといった場合は、重曹やクエン酸では解決できない可能性があります。
その場合は、内部クリーニングやメーカーによる点検を検討しましょう。
ドラム式洗濯機クリーニングのご相談・ご依頼はこちら
「自分で掃除して大丈夫なのか分からない」「内部のホコリを一度きれいにしたい」「乾燥時間が以前より長くなった」という方は、「そうじ屋くま」までお気軽にご相談ください。
ドラム式洗濯機クリーニングの料金・作業内容など、詳しくはこちらをご覧ください。
